皆さん、力を貸してください(7)~大人数で授業できない欧米の学校~

川内時男先生の教育改革提案第7弾です。川内先生は当内容の拡散を希望されています。また詳しい資料が必要な方は文章の最後に案内がありますのでそちらの方にお申込みください(仁)。

 

~大人数で授業できない欧米の学校~

前回「一学級当たりの子供の数を増やせ」と書きました。これに対しては「欧米の学校は少人数学級ではないか」と反論する人も多いと思います。しかし、このような反論をする人達は多分「日本の教育より欧米の教育の方が優れている」という思い込み、即ちある種の「欧米信仰」があるからでしょう。

実は日本の教育は欧米より遙かに優れているのです。第一、40人という大人数の教室でも立派に授業が出来ているではありませんか。海外の学校では到底無理でしょう。

私は教師時代、9年間を海外で過ごしました。この間に視察や交流などでアメリカンスクールなどの欧米教育に接する機会がありました。そこでは確かに子供達は自由です。そして伸び伸びしています。

しかし学校は子供を伸び伸びさせることが目的ではありません。確かな学力、道徳心、逞しい精神と体、即ち知・徳・体を発育させることが目的です。子供が伸び伸びしている、目がキラキラしている、などはさほど価値あることではないのです。どれだけ子供が「心豊かで逞しく育ったか」が全てなのです。

私が勤務していたメキシコのグアダラハラ補習授業校は、メキシコ人家庭の子(昼間はアメリカンスクールに通う子)と、企業の駐在員が日本から連れてきた子(ついこの前まで日本の学校にいた子)が入り交じった学校でした。

よく観察して見ますと日本の子はさすがによく躾けられており、何事もよく頑張り、根気があります。学校行事等で整列したときにも日本の子は整然と静かにしているのですが、メキシコ人家庭の子は落ち着きがなく、よそ見をしたり友達の背中をつついてみたりと、とにかくじっとしていられないのです。授業中も同じです。教師が話しているときにも自分が話したいときには話しをする、と言った具合です。これでは学力はつきません。日本人はとかく欧米の教育に憧れるようですが、現実はこんなものです。

ということで、日本の教育を改革するには、まず欧米教育に対する幻想を捨て去ることが大事なのです。

 

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