川内時男の教育改革提案(11)~気をつけよう、甘い言葉と楽な道~

川内先生の教育改革提案(11)です。

耳に心地よい言葉で語る「今風の教育」と厳しく鍛える「古風な教育」のどちらが子供にとって良いのか。説明いただけます(仁)。

 

 

11、気をつけよう、甘い言葉と楽な道

徳島県立公立中学校校長 川内時男

子供の教育に関しては、世の中には大雑把に分けて二つの考え方があります。

一つは、子供はしっかり教え、厳しく鍛えて逞しい子供に育てるべし、とする「古風な教育」、そしてもう一つは子供の自主性・主体性を尊重し、自由に伸び伸び育てるべし、とする「今風な教育」です。

 

この二つを並べて「あなたはどちらが正しいと思いますか?」と聞かれれば、おそらく8割方の人が後者の「今風な教育」と答えるでしょう。もし前者の「古風な教育」と答える人がいたとしたら、その人はよほどの変人か、私以上の頑固者でしょう。

 

しかし、この場合、正しいのは前者の「古風な教育」なのです。

理由は「今風な教育」をした結果、現在の教育がどうなったか、即ち今の教育現場を見れば明らかでしょう。教育は理屈ではなく、結果が全てなのです。これが後に述べるエビデンス(証拠)というものです。

 

しかし「今風な教育」を支持する人たちは昔から行われてきた「古風な教育」を「戦前の時代遅れな教育」「軍隊のような教育」と言って批判します。そして自分たちの教育を「子供の心に寄り添い」「子供達を伸び伸びと・・」などの美しい言葉で飾り立てて正当化します。学者やマスコミは(・・・いや国民も)こういうキラキラした言葉が大好きですから、すぐに飛びつきます。

おネェ言葉で有名な某大学の名誉教授「○○ママ」は「教育は夢とロマンです」「子供の願いを大事にして」と臆面もなく言います。冗談ではありません。教育はフィクションでもファンタジーでもありません。そんな脳内お花畑のような言葉を垂れ流すから、多くの国民が勘違いをし、浮世離れした教育がまかり通るのです。そんなセリフは学園ドラマの中だけにしてほしいものです。

彼らは子供に猫なで声でこう囁きかけます。「今のままの君でいいんだよ」「そんなに無理しなくてもいいんだよ」と。なんと無責任な言葉でしょう。今大きな問題になっている不登校の問題も、こんな言葉を信じたことが原因です。

 

私はこれに代わる言葉を子供と保護者に贈ります。これです。「気をつけよう、甘い言葉と楽な道」。

 

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