「反日」化するドイツの正体を読んで。

「反日」化するドイツの正体を読みました。(木佐芳男)

最初にドイツ南部のバイエルン州ウイーゼントの公園に慰安婦像が設置した時に私は「もしかしたらドイツ人はナチスがした残虐な行為に罪悪感がある故にそれsitaのかなで「俺達ドイツ人だけが残虐非道な事をしたのじゃない!日本人だってこうやって女性を無理矢理、強制的に連れて行って慰安婦にさせたんだ!」と言う心理があって設置に賛成したのかな?と思ってました。でもこの本を読むと確かに日本人も同じように残虐非道な事をしたんだと言う気持ちに対しては合っていましたが罪悪感に対しては外れていました。

今だに東京裁判史観に縛られている日本と違ってドイツはニュールンベルク裁判史観には全然、縛られていなくてと言うかもう忘れていて一般のドイツ人達は兎に角、悪かったのはヒトラーとナチスであり他のドイツ人達は「善いドイツ人」だと」考えていたというのです。

日本の左派はよく「ドイツ人は立派に過去を反省して克服しているが日本は今でもまだ反省がなく過去を克服していない駄目な国」と言いますが。有名なヴァイツゼッカー大統領演説も「悪いのはヒトラーとナチスであり一般のドイツ人も被害者である」と言う意味の演説でした。そして敗戦の日を「ドイツ解放の日」と言う事も言いました。つまり政府も一般のドイツ人もすべて悪いのはヒトラーとナチスでありヒトラーとナチスをスケープゴートに選んだのです。

そしてナチスの軍隊は悪かったが「国防軍」は立派な軍隊であり軍人達であったと思っていたようです。でも後に「国防軍」もナチスと」同じように残虐な事をしていたと知りショックを受けたようです。ドイツの佐派の民間シンクタンク・ハンブルク社が企画した「絶滅戦争・国防軍の犯罪1941-1944」という巡回展がミュンヘンに回って来た時に保守政党・キリスト教社会同盟が「国防軍の犯罪展」は旧軍と元軍人らの名誉を傷つけるものだと猛反発し大デモ行進を行いました。

つまりドイツ人は全然、過去を克服してなんていなかったのです。

しかしスケープゴートとしてヒトラーとナチスを持ち出せば何とか戦争責任から逃げられていたドイツ人達もそのやり方には限界がきていたのも事実でした。昨年の1月23日、イスラエルのホロコースト記念館で追悼式典がおこなわれましたがその式典にドイツのシュタインマイヤー大統領が参列し「加害者はドイツ人人だった。ユダヤ人600万人の産業的大量虐殺という人間の歴史で最悪の犯罪はわが国の人々によって行われた」と演説しました。これは事実上ヒトラーとナチスをスケープゴートとするドイツ人の心理的欺瞞に最終的なピリオドが打たれました。

でもその重荷をドイツ一国では背負いきれないと、やはり新しい別のスケープゴートが欲しいと・・・・・・。そんなドイツ人の思いに対して悪魔の囁きをしたのが日本人の左派と反日韓国人グループです。奴らはドイツ人の歪んだ感情に漬け込み反日情報を拡散させたのです。奴らは慰安婦、南京問題をホロコーストと同列にしたいのです。

しかし今は慰安婦問題も少しずつではありますが風向きが変わってきてるような気がします。韓国人の李栄薫教授の「反日種族主義」の本や米国のハーバード大学教授のラムザイヤー教授の論文や菅内閣の「従軍慰安婦との表現は適切ではない。単に慰安婦という用語を用いるのが適切とする。という答弁書を決定しました。河野談話も否定されつつあります。

やはり噓は噓でしかなく、ちょっと調べれば矛盾が沢山あり、真実はいつかはわかってくるものですよね。

でも、まだまだ楽観視は出来ませんが、この本をお書きになった木佐芳男さんは最後のページに私達日本人は一日も早く東京裁判史観から脱していくべきだと。そして歴史の事実を多面的に理解しつつ発信し、反省すべきところは反省し、祖国の歴史に誇りを持って国際情報戦に勝利することが求められていると書いています。

私も本当にそう思います。自国の歴史に誇りを持ち、情報戦に打ち勝たねばならないと。

(葉)