「全ての犯罪は育った環境のせいだろうか?」

私が心理学(そんな大層なものではないけど)に最初に興味を持ったきっかけは今から25、6年前ほど前に出版された「平気で噓をつく人たち(世の中には邪悪な人間がいる。」の本で作者はアメリカ人の精神科医のM・スコット・ペックという人で、ある少年が鬱病みたいになってしまったと作者の病院に両親が連れて来ます。この両親はとても優しく穏やかで人当たりも良く何の問題もないように思えましたが。作者は色々と両親から話を聞くうちに、この両親にカウンセリンを薦めます。(両親は私達は何処も問題がないと完全に拒否します。)読んでみてこの両親がそんなに平気で噓つく邪悪な人間?って思ってましたが、この本の特集を載せた週刊誌を読んでこの両親のような症状は自己愛性パーソナル障害である事がわかりました。この障害の特徴は作者に言わせると「罪悪感を拒否する」「他者をスケープゴートにして責任を転嫁する。」「他人に善人に思われるのを強く望む。」「体面や世間体のためには人並み以上の努力をする。」「自分は特別で欠点がないと思っている。」だそうでモラハラ(夫、妻)などはこの障害のようです。この本をきっかけにして色々な心理学の本を読むようになりましたし、犯罪者の心理も興味を持ち、そういう本も読むようになりました。神戸のサカキバラの少年の事件があった時に当時の息子のクラスメイトの母親がサカキバラ少年の母親の育て方に問題があったのに違いないと言っていたので私は「違うと思いますよ。あの事件は親の育て方に問題があるのではなく生来的なものでしょう。何故なら性的快楽殺人者は親の育て方では無理だもの。」でも当時はサイコパスが知れ渡っていなくて、かなり、そのクラスメイトの母親だけでなく周りから反発をくらってしまいました。私は「逆に考えてみてください。もし貴方が、わが子をサカキバラ少年のように育てたいと思ったらどう育てますか?サカキバラ少年の母親が多少、気が強くても自分勝手でもサカキバラ少年がなってしまうのは精々、不良でしょう。性的快楽殺人者には絶対に無理です。」と主張しましたが最後まで受けいられる事はありませんでした。が、その後に名前は忘れてしまいましたが当時よくテレビに出演していた高名な精神科の医者の方が「サカキバラ少年の事件は親に原因があるのれはなく生来的なものである可能性が非常に高いでしょう。」と言っていたと井沢元彦さんと小林よしのりさんの対談本の中にに書かれていたので取り敢えずは自分は出鱈目を言ったのではないと「ほっ」としました。2011年に松戸と三郷で連続殺傷事件を起こし出所してから茨城で一家殺傷事件を起こした岡庭由征なども恐らく生来的なサイコパスで親に問題があるのではないと思います。

ベストセラーになった中野信子さんの「サイコパス」も読みましたが中野信子さんは政治家だけは絶対にサイコパスをさせてはいけないと書いています。そう言えばヒットラーやスターリン等々浮かんできますね。

良心のないサイコパスが政治家になってその政治家がトップになったらホント、考えただけでも怖いですよね。日本も本当に気を付けていきたいですね。(葉)