まだまだ続く教育改革提案。かなり舌鋒が鋭くなっています。相当なお怒りなのでしょう(仁)。
14、恥を知らない文部官僚(3/22)
川内時男(元徳島県公立中学校校長)
前回はゆとり教育が無残な結果に終わったことについて述べましたが、これについて文科省は案の定「ゆとり教育は、理念は正しかったが学校現場の理解が不足していたために・・・」との弁解をしました。
つまり、自分たちの政策ミスを反省することなく、学校現場に責任を転嫁したのです。
この馬鹿げた教育を推進したのは当時文科省で大臣官房審議官をしていた寺脇研という人物です。彼はその後、大臣官房広報調整官に降格されましたが、彼がしでかした罪と、社会に与えた損失を考えますと、なんと軽い処置でしょう。
それにしても寺脇研という人物の神経の図太さ、普通の人ならまともに世間様に顔向けできないはずなのですが、彼はその後も何食わぬ顔でテレビに出演し、すでに破綻した「ゆとり教育」の正しさを主張し、未だにおとぎ話のような教育論をまき散らしています。何という厚顔無恥!私などは到底まねができません。
厚顔無恥と言えば、文科省には「貧困調査」で名高い前川喜平という事務次官がいました。教育界の最高峰に君臨する事務次官が、あろうことか十代の少女相手に援交まがいのことをしていたのです。
彼は天下り斡旋問題の責を問われ、職を追われたのですが、その後彼は臆面もなくマスコミに顔を出し、今は左翼勢力から「反安倍」の旗印として祭り上げられています。「恥知らず」という言葉は彼のためにあるのでしょう。
前川喜平、そして寺脇研、こんな恥ずべき人物が口にする「きれい事の教育」が教育界をかき回してきたのです。そして今もそれは形を変えて深く教育界に根をおろしています。
きれい事で塗り固められた教育、子供の実態とかけ離れた脳内お花畑のような教育、これらを教育現場から一掃するためには、一日も早く教育に科学を取り入れ、確たる科学的根拠に基づいた教育に変えていかなくてはなりません。
これが私が主張する「教育近代化」です。