川内時男先生の活動報告21.をお送りします。 校長は最前線になって学校(子供・職員)を守る責任があるとエールを送ります(仁)。 21、校長よ、信念を持って原理・原則を貫け(拡散希望!) 前回「校長は法を破ってでも子供の命を守れ」と述べました。要するに「学校は毅然と した姿勢を持て」と言うことになるのですが、これはいじめや暴力に限らず、学校運営 全般について言えることです。 近年は学校に無理難題を押しつけてくる不埒な保護者や地域住民が多くいます。こんな 時、ともすれば学校は「ことを穏便に済ませたい」とする気持ちが働き、毅然とした態度が とれないものです。公務員のいわゆる「事なかれ主義」とも言うべき「組織防衛本能」です。 明らかに学校側に非がある場合は平身低頭して謝るべきですが、そうでないなら学校、特に 校長は自分の思うところを堂々と主張すべきなのです。しかし、多くの校長は「頭を下げて 穏便にすむならば・・」という気持ちが優先し、頭を下げて相手の意見を受け入れてしまい ます。そして、それを職員に伝え「こういうことがあったから以後注意するように・・・」 と指導するのが常です。 学校の「保護者の声には謙虚に耳を傾け・・・」の姿勢は大事なことですが、声にもより けりです。筋の通らない声にまで謙虚に耳を傾けていては学校が一部保護者の声に振り回さ れます。この場合は、たとえ保護者と喧嘩になっても一歩も退いてはなりません。なだめる ことさえ無用です。 私の経験では一歩でも退くと、以後その保護者の声はエスカレートし、むしろ信頼関係が 壊れることになるのです。そして学校が保護者のごり押しに屈しますと先生達は保護者に 萎縮するようになり、当の保護者はもちろん、他の保護者も学校を軽んじ、筋違いなことを ぶつけてくるようになります。そして、いわゆる「モンスター」が増殖し、ついには学校の 信頼は失墜してしまいます。 つまり、校長が外に向けて軟弱な姿勢を取れば職員が萎縮し、意欲を失い、一部の保護者の 声に怯えるようになるのです。外から理不尽な攻撃を受けたときには、校長は逃げ回って いてはいけません。最前線になって学校(子供・職員)を守る責任があるのです。真っ先に 逃げ出すのはどこかの国の船長だけでいいのです。 今学校現場では毎年五千人の教師が精神疾患で休職しています。またサンドバッグの ようにたたかれる学校を見て、教職に就こうとする若者が減っています。 教育現場には、いじめ、暴力、子供の自殺、不登校など、深刻な問題が山積しています。 このうえ、学校が一部のモンスターに振り回され、若者が教職を目指さなくなれば、近い 将来、学校崩壊どころか、教育崩壊を起こすことになりかねません。 しかし、それでも校長さえ腹をくくって毅然と対応していれば何とかなるものです。 そして有り難いことに、法治国家の我が国では命までとられることはないのです。 校長先生、腹を据えてください。 以上(拡散希望)