「安倍晋三を葬ったのは誰か」(高山正之著)を読んで

高山正之氏の「安倍晋三を葬ったのは誰か」を読みました。活動家の安倍元首相に対する演説妨害行為の事が書いてありました。少し前に政治団体「つばさの党」の幹部の根本良輔らが先の衆院15区の補欠選挙に出馬し、他の候補の演説場で大声で聞くに堪えない罵声を浴びせ妨害行為を繰り返した行為があり選挙後に警視庁に公職選挙法違反で家宅捜索される事態となりましたが。

はっきりと言って遅いと言わざるを得ないですよね。そもそもは札幌で安倍元首相が2019年参院選挙前に札幌で演説しているときに、「安倍やめろ!安倍やめろ!」などの大声でヤジを連呼した活動家たちを北海道警が排除。彼らは表現の自由を侵害されたとして北海道に損害賠償を求めた。普通に考えたらこの活動家のほうが敗訴すると思うのですが。なんと札幌地裁では道警側が全面敗訴してしまいました。(2022年3月)

このことから警察官が現場では動きづらくなり警視庁が「つばさの党」を排除すると東京都が「つばさの党」から賠償請求されかねないし裁判でも負ける可能性が高くなる。札幌地裁は本当に愚かな判決を出してしまったものです。

そしてこの延長線上に安倍元首相暗殺があると思います。5月16日の産経新聞の阿比留瑠比の「極言御免」に「安倍氏暗殺の陰にも演説妨害」で「表現の自由」を偽装した事実上の実力行使を、これ以上許してはならないと書いてありますが私も本当にそう思います。

こんな事を許していては民主主義の破壊です。

演説を聴きたい人達の権利は誰も奪ってはいけないはずですから。(Y)