大阪市公立小学校校長の小田村直正氏が、児童の居場所について語られたものがあります。
教育委員会の必要性の有無についても語られたいます(仁)。
児童の一番の居場所は「おうち」
《教育現場に入り8年ですが、やはり未だにおかしいと思うことが多々あります。 今回は「児童の居場所」という言葉です。 児童の一番の居場所は「おうち」なのではないかと私は思っております。 どんな家でも、「おうち」であり、「家庭」が一番の拠り所と思います。 たとえ、日中誰もいなくても、この日本の平和な国において、世界で最も安全な国で、何かが起こったり、或いは子供達にとって緊急事態になるのでしょうか。 学校は今休校です。それこそ、親や家族が、今の我が国の状況を説明し、日中の過ごし方を話すべきだと思います。 いい悪いは別にしまして、全ての学校が、休校です。 教育委員会からは当初言っていた「コロナウイルスにかかる医療従事者で、小学校1~3年生で監護する方がいない場合はご相談下さい」となっていたものを、「様々な事情がある方は学校で対応致します」と対応を変え、学校現場に振ってきました。 現場は対応に混乱しております。 子供の居場所~確かに虐待があったり、ネグレクトであったりと様々であります。そういう子は行政も、勿論学校も守ってあげなければなりません。これが我が国の現実であると思います。 しかし、このようになって(して)しまいましたのは、明らかに戦後教育です。道徳観や、倫理感の欠如と思います。いまこそ、このような感覚を我々自らが変えていかなければならないと思います。 蛇足ですが、毎日、教育委員会に各学校が何人の児童を預かっているかの報告をしております。それが何かあるのでしょうか。これで税金をとっているのでは、何のための教育委員会かと思ってしまいます。 最後に、今回のコロナウイルスを切っ掛けに教育委員会の必要性や学校教育はいかなるものかと考える必要性があるのではないでしょうか。 これも戦後の教育の退廃から来ているのではないかと思ってしまいます。 児童の居場所は家庭ではないでしようか。 どんな事情にせよ、自分が日中いなくても、今の状況を子供に説明し、各家庭で責任をとることも大事であると思います。 大阪市公立小学校校長 小田村直正》