“Fukushima50″の公開が3月6日というのは昨年から聞いていてとても楽しみにしていました。ところが武漢ウイルスの影響で映画館がやばいと言われ、じっと我慢していました。そうしたら先日友人から”Fukushima50″がインターネット動画配信サービスで観られるという情報が入りました。
朝日新聞が2014年5月20日の記事で、東日本大震災発生から4日後の2011年3月15日朝に「福島第一原発にいた東電社員らの9割にあたる約650人が吉田所長の待機命令に違反し、10キロ南の福島第二原発に撤退した」と報じました。ところが政府は11日、吉田調書を公開したのですが、所員が吉田所長の命令に違反したことを示す記述はなかったのです。
朝日新聞はその後謝罪しましたが、この東電社員らが逃げたという情報は世界中に広まってしまったのです。許しがたいことです。
その真実がどうだったのか知りたい、あの状況で自分の命を懸けて護り抜いてくれた人の生きざまを知りたいと思ったのです。
大地震がくる、大津波で電源が落ちる、冷やすべき冷却水が回らない、原子炉の温度が上がり原子炉がメルトダウンするおそれがある、次から次と水素爆発が起こる、隊員を選び決死の作業に取り組む、、、。
あの極限状態で、東電本社の上層部の命令、総理官邸からの無理筋の命令や質問を受けながら原発内の刻々と変化する状況を判断し実行してゆく。
ものすごい使命感。自分がやらないと日本の半分以上が壊滅状態になると思いそれを止めるため命を懸けたのです。
是非見てください。
公開1カ月でインターネット動画配信サービスに載せるというのは異例のことだそうです。映画界からは反対の声が強かったそうですが、映画製作者には製作費の出資企業に対するビジネス上の責任があり、「映画館が休止したので回収できない」とは言えないということで公開を決断したそうです。
みなさん、是非見てください(仁)。