「チャイルド44」と「カチンの森」のDVDを観て

またTwitterで共産主義国家の恐ろしさがわかるのでこの2枚のDVDを観てほしいとツイートがあったので「チャイルド44」「カチンの森」をTUTAYAで借りてみました。

「チャイルド44」はかなり前に友人が本を貸してくれたので知ってはいたのですがDVDは観た事がなかったのと「カチンの森」は以前、会報に書いた事があったのですが、ちょっと本で軽く読んだだけで詳しい事は知らなかったので改めて借りて観ようと思い借りました。

「チャイルド44」は旧ソ連時代に実際にあった事件がモデルになっていて実際の事件はブレジネフの時代らしいのですが映画(小説も)ではスターリン時代になってます。ソ連の軍人のレオが主人公である日、友人アレクセイの息子ユーラが無惨な死体となって線路脇の森で見つかるのですが抗議してもスターリンの「殺人は資本主義の病である」とする考えのもとユーラの事件は事故死として片付けられてしまいます。その後、色々とありレオと妻はスパイ容疑をかけられて生きているのが不思議なぐらいの散々な目に合います。そんな中、左遷先で友人の息子ユーラと死亡状況が非常に似ている少年の死体が発見された事からレオは同一犯による連続殺人事件を疑います。レオは民警ネスラロフ将軍の協力を得て、44人もの少年達を殺害した犯人を探して追い詰めていきます。表向きは殺人事件などないとしているソ連政府はMGBを使ってレオを追って行きます。追いつ追われつ最後にはレオは連続殺人犯の元軍医だったマレブイッチという男を絶命させます。レオはこの事で無事にモスクワに戻れる事になり最後はめでたしめでたしになります。(映画と小説だから、めでたしめでたしですが実際だったらとっくに秘密警察によって処刑されているでしょうね。)

 

「カチンの森」は2万人ものポーランド軍人達がカチンの森で無惨な死体となって発見された恐ろしい事件の映画です。監督のアンジェイ.ワイダ氏は実父がカチンの森の犠牲者なので、この映画を作る際の思いは並々ならぬものがあったようです。

1939年、ドイツとソ連との間で独ソ不可侵条約条約が結ばれ、9月1日にはドイツがポーランドに侵攻、そしてソ連は9月17日にポーランドの東部に侵攻します。主人公の一人、ポーランドの軍人アンジェイ大尉は妻と離れ仲間達と共にソ連軍の捕虜となります。それから、これから起こる事を日記につけ始めます。

1943年ドイツ軍が最初にポーランド軍人達の死体を発見します。ドイツ軍はこれをソ連軍の仕業だと大々的に発表します。しかしドイツ軍が敗戦すると1945年カチンの森事件はナチスドイツの仕業だとソ連は発表します。ポーランド人はソ連の衛星国として復興の道を歩み始めた為に真実が言えず真実を知る国民、軍人、カチンの森の遺族達には厳しい現実が待ち受けます。

最後に妻アンナのもとに、夫アンジェイ大尉の手帳が届けられます。手帳にはソ連軍に殺害される数日前の出来事が克明に記されていて改めてアンナは夫に身に起こった事を知り映画は終わります。

2つのDVDを観てソ連って国、共産主義の国の恐ろしさをまざまざと感じました。「チャイルド44」は共産主義国家は理想的な国家だから殺人事件なんてものは無いとかえって事件を解決しようとする者が命を狙われたり映画では出なかったけど本ではレオはシベリア収容所に入れられたりします。「カチンの森」では戦後はソ連は大威張りで戦勝国になっていたけどドイツと不可侵条約を結んだ後はポーランドを分割占領しているし、戦後は自分達がやったカチンの森事件をゴルバチョフ氏が認めるまでずっとドイツのせいにして厚顔無恥とはこういう国をいうのですね。

今は中国が同じ様な、いや、もっと酷い厚顔無恥の国になって世界中を苦しめていますね。北京オリンピックは私はボイコットでいいと思っています。親中派の議員やマスコミは恥を知れ!と言いたいです。ウイグルの人達の苦しみ、悲しみ。そして安倍さんの言われる通り「台湾有事は日本有事」です。

絶対に「中国領日本自治区」になってほしくないと心から思います。

(葉)