【天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典に参加して】
「令和元年11月9日に天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典に参加しました。二重橋前に数万人が集まってお祝いをし、私はその真ん中あたりにいました。皆、手に日の丸の小旗を持ち、後ろの方からさわさわと小旗の波が起こります。その波間に天皇皇后両陛下がお出ましになりました。私は肉眼で天皇皇后両陛下を拝することができ、とても感動しました」
「人気グループ『嵐』の歌う奉祝歌の中で“君が笑えば世界が輝く”というフレーズがありました。それを微笑みながらお聴きになられていた両陛下。皇后陛下がふっと涙ぐまれるご様子に、ついもらい泣きをする国民もいました」
「やがて両陛下ご退場の際に伊吹文明氏が先導して『天皇陛下万歳』という声に皆が続き、その声はなかなかやみません。それは国民感情の自然の発露のように思えました。
戦時中、兵士たちが『天皇陛下万歳』と言って出征していった。それを戦後になって、あれは洗脳されたのだと言う人がいます。
しかしあの二重橋前の体験では、そこに強制はなかった、自然であったと感じました。
日本は天皇という核のもとにまとまっているのだな、と感じました。今を生きている人たちだけでなく、太古からの先人、これから生まれてくる子孫たちも天皇というご存在中心に一つになれる日本人はなんて幸せな国民なのでしょう」
【皇統について】
「男系というのは、今上天皇(126代)からお一方の例外もなく、そのお父様、お父様と遡っていくと神武天皇につながるということです」
「女系でもいいという人がいますが、それは神武天皇に辿りつかないので、女系というのは意味がないのです」(血を男〈父〉から受け継いだのが男系、女〈母〉から受け継いだのが女系:筆者補足)
「2019年のNHKの世論調査では、女性天皇に賛成が77%、女系天皇に賛成が71%という結果でしたが、その実「女系天皇」に意味を知らないという人が半数以上いました」
「日本の歴史上、女性天皇は10代8方いらっしゃいました(斉明天皇、称徳天皇は二度即位されている)。女性天皇は天皇の未亡人か、皇太子の未亡人か、終生独身を通された方で、在任中にお子様を出産されなかった方々です。皆様、神武天皇につながります」
(神武天皇に繋がるというのは、男系の女性天皇ということ。そして女性天皇は「男性天皇による男系継承」を前提とした上で、それを守るために採用されたやむを得ざる手段だった:筆者補足)
「昨年、真子様が御結婚するにあたり、仮に皇室に残り続けたとして、女性宮家が創られていたとしたらどうだったでしょう。
宮家というのは、直系の血筋に男子がお生まれにならなかったとき、天皇を出すための存在です。女性宮家を創ってしまったら、小室さんの血をひく天皇が生まれてしまう可能性があるということで、ここで男系が断絶することになってしまいます。
愛子天皇待望論があります。『愛子天皇』はお父様が天皇陛下ですから男系の女性天皇になります。しかし愛子様が、皇籍のない方とご結婚されて、そのお子様が天皇になられたら女系天皇になります。これは日本の歴史上ないことが起こってしまうわけです。言い方を変えると王朝が交代するということが起こるわけです。ここで2700年近く続いてきた皇統がブツっと切られてしまうことを意味します。
愛子天皇待望を唱える人はこれを知らずにか、あるいは意図的に皇統を途絶えさせようとして言っているかだと思います。注意しなければならないのではないでしょうか。
“男女平等の社会で、女性に皇位を継がせないのは女性差別”と言う方がいるかもしれません。しかしそれは現代の浅薄な価値観であり、優先すべきは、その国の人々が大切な価値観として受け継いできたことだと思います」(和)