「禁断の中国史」を読んで。

百田尚樹さんの「禁断の中国史」を読みました。読んで近くの国でありながら中国って国の本質を知らなかったなぁと改めて感じてしまいました。

中国史とは一言で言えば残虐史と言っていいと思います。

例えば中国の刑罰(第二章)は本当に残虐で「凌遅刑」「炮烙」「剝皮」「車裂」と日本と比べたら方法は豊富で実に長時間かけて罪人を苦しめて殺せるかを考えて実行しています。(あまりに方法が残酷なのでここは怖くて半分ぐらい抜かして読んでしまいました。)そして国全体で残虐な処刑を娯楽として楽しんできたようです。

「食人」(第三章)では唐の時代から普通に肉屋で牛や豚の肉と一緒に人肉が並べられて売られていたそうです。その他は主君や客人などに妻や子を犠牲にしてその肉を調理して出して、もてなしするというのもよくあったようです。「三国志」や「水滸伝」には結構、沢山書いてあるそうです。飢餓の時などは子供の多い家ほど親が生き残ったとか。日本人の感覚からしたら信じられませんね。

「宦官」(第四章)では貧しい階級の男児が手術をして「宦官」として皇帝や皇后、側室達の世話係として宮廷に仕えたようです。長い歴史の中では権力者の近くに仕える存在なので皇帝より権力を持とうとしたり讒言をしたりと国乱れる元にもなっています。(でも殆どの宦官は半奴隷なのでちょっとミスで酷い罰を与えられる事もあり罰で歩けなくなり宮廷を追い出されたりもするので皆、怯えて暮らしてたようです。)

「科挙」(第五章)では私は科挙は1回のペーパーテストで合格すれば官史になれるのだと思ってましたが、とんでもない話で科挙に合格するまでは、これでもか、これでもかの沢山の試験を合格しなくてはならないとこの本で初めて知りました。男性ならば身分に関係なく試験できるのはいいとは思いますが受験科目はただ一つの「四書五経」のみで百田さんは「四書五経」の学問のみが最高の学問で他の学問が一切価無しとした事が中国社会の発展を遅らせてきたのではないかと書いています。すなわち科挙とは「壮大な無駄」だと。

「纏足」(第六章)美女と結婚の条件として小さい足を作る為に女性の足首から下の部分を小さく矯正したものを「纏足」と言いました。三才ぐらいから尖った細く小さな靴を履かせ成長させなくして5~6才頃から本格的な纏足づくりを始めます。親指を除いて4本の指を折り曲げて足の裏に付けて固定するように布で縛ります。次に足全体を細くする為に外側の部分を内側に曲げて、やはり固定する為に布で縛ります。これは本当に女の子にとっては地獄の苦しみだったでしょう。歩行に相当な支障をきたしたようでふらふらと柳が揺れるようにしか歩けなかったようで「纏足」は信じがたいほどの女性軽視の文化だったのです。

「策略、謀略、騙しのテクニック」(第七章)では日本と違って「騙される方がバカだ」という考え方が主流だそうです。近代の日中間の関係においても日本は中国の都合のいい噓にやられています。国だけでなく多数の民間企業もやられまくってます。甘言に乗って中国に進出したはいいけど結局、技術も金も権利も奪われた企業も山ほどあるとか。撤退したいけど莫大な違約金を取られるから撤退したくても出来ない企業も沢山あるようです。中国では相手を騙してでも儲けさえすればいいのです。

「中国共産党の暗黒史」(第八章)では中国の歴史はゴロツキ農民の反乱によって新しい王朝が立ち上がるか他民族による征服かどちらかです。

中国共産党も似たようなもので、まず村に行くとその村の地主を捕まえて全財産を奪ってから村人たちを集めて、その場で人民裁判ですぐ地主を処刑します。中国共産党はこれを繰り返して僅か5年で3600万人が住む地域を支配しました。中国共産党が建国して一番最初に行ったのは「一村、一焼、一殺、外加金没収」で国家的事業としてやり約200万人の地主が犠牲になったようです。さらに毛沢東は「反革命分子」と疑った人民を約70万人がを虐殺したようです。その他は「大躍進政策」で夥しい数の餓死者を出しました。

そして「大躍進政策」の失敗で政権の座が危なくなった毛沢東は「文化大革命」を起こします。これは数千万人の犠牲者が出たとされてます。こんな地獄の犠牲者が沢山出てる最中に日本は国交を回復し多額のODAを行い中国を肥え太らしてしまいました。中国は経済大国になるにしたがって世界に対して尊大な態度をとるようになってもきました。

尊大な態度と共に世界中に「目に見えぬ侵略」を始めてもきています。日本も尖閣諸島を狙われ土地も大量に買われています。

百田さんは世界の中で日本人ほど中国を誤解している民族はいないといいます。この恐ろしい残酷な歴史を持ちその中で生き抜いている中国人達がたもっと大量に日本に来て住み始めたらどうなるか…。ウイグルは中国人が少しずつ入り込んで、いつの間にか人口が逆転して気がついた時には乗っ取られたようですし。

日本は「宦官」「纏足」「科挙」そして恐ろしい刑罰、は取り入れてきませんでした。だからこそ日本独自のの文化が花開いたと思いますし天皇を中心とした素晴らしい歴史を持つ国にもなったと思います。この本は中国人の本質を知る為にも沢山の人に読んでもらいたいです。

今こそ日本は先人を見習っていくべきでしょう。

(葉)