皆さん、力を貸してください!(4)~子供に対する幻想は最も危険!~

川内先生の教育のお話の第4回をお送りします。

子供に対して「天使のような」「純粋無垢な」という幻想を持って教育しようとするのは危険といわれます。どういうことなのでしょう(仁)。

 

4、子供に対する幻想は最も危険!

 

陰湿ないじめによる子供の自殺のニュースを目にするたび、多くの人は「天使のように純真無垢な子供が、なぜこんなひどいことをするのか」と、戸惑う人も多いことでしょう。実は子供は天使でも妖精でもなく、そして純真無垢でもありません。

 

あるのは「霊長類の子」としての生存本能だけです。ただ猿と違ってヒトの子は「正しく教育されれば将来高い知能と豊かな感性を身につけられる可能性をDNAによって保証されている」と言うことです。それ以外の点においては子供は他の霊長類と何ら変わるところはありません。

 

子供は前々回のコメントで「いじめは絶対に起こる」と書きましたが、いじめは子供に限らず、大人社会でも起こります。これは人間が霊長類である限り逃れられない宿命です。大人でさえそうですから、成長過程にある、子猿にも等しい「ヒトの子」ならなおさらです。

 

これが地球上に生きる動物の「自然界の掟」なのです。だからといってこれを放置して良いと言うことではありませんが・・・。ともあれ、子供は他の哺乳類とは別の意味で厳しい自然界の生存競争の中で生きています。

 

しかし、多くの大人達は、のどかでファンタジーな子供像をつくり、それを前提とした指導を教育現場に求めます。童話や絵本の世界ならいざ知らず、そんな絵空事を前提とした「きれい事の教育」を押しつけられては、教師も子供もたまったものではありません。

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