リベラルの正体とウイグル話法【投稿】

投稿をいただきましたので掲載させていただきます。

 

~リベラルの正体とウイグル話法~

山之邊雙

まだ平成のうちでしたが、朝日新聞にさる大学教授が寄稿して、「反日という呼称は差別用語だからやめさせよう」と主張していました。

私は、「反日とは俺のことかと反日言い」という一句をものにしました。

「反日」が差別用語なら、「ネトウヨ」だって「レイシスト」だって、みんな差別用語ではありませんか。

「媚中」も差別用語だから、「親中」と呼び替えろと言うつもりでしょうか。

中国・北朝鮮・ロシア・韓国を称賛し、ミサイルが飛んで来ても、迎撃するのは憲法違反だ、というのですから、只管日本を憎んでいるとしか考えられません。どうして、反日と呼んではいけないのでしょうか。

現在の所、「反日」とは、ほぼ「リベラル」と同義語です。

「反日」という呼称に反対する反日の人々は、あるいは、リベラルと呼んでもらいたいから、反日とは呼ぶなと言っているのでしょうか。

「リベラル」とはおかしな呼称です。彼らはリベラリズムを弾圧する国家を理想郷と称賛しているのですから指すものが間違っていませんか。リベラルとはリベラリズムを信奉する人のことかと思っていましたが、そういう人々のためには、リベラリストという名詞があります。

英語ではリベラルとは、英国の自由党員を指す呼称として始まったそうです。リベラリストの方が古典的な言葉らしいのですが、日本のリベラルは、中国・北朝鮮のような国々を支持している関係上、さすがにリベラリストと自称するのは良心に恥じる所があったのかも知れません。(良心を持っている方々とは思えませんが)

リベラルの方々は旧ソ連が大好きでしたし、解放前のルーマニアのチャウシェスクを称賛する人もいました。

「リベラル」という名はあまりにも実情から乖離している。「反日」と言えば差別用語だと開き直る。それなら、いっそ「スターリニスト」と呼ぶのが一番適切なのではないでしょうか。

ここまで書いてから、ふと思い付いて、インタネットに「リベラルはスターリニスト」と打ち込んでみたら、あった、あった。「リベラル」を「偽リベラル・ソフトスターリニスト」と定義しているサイトに出会いました。

 

福島瑞穂氏は、国会で拉致問題が議題になると、さっさと荷物をまとめて議場から出て行く姿をインタネットの動画に何度も映し出されています。なんのために、わざわざ国民の反感を買うようなことをするのかと言えば、朝鮮総連の人たちがテレビで監視しているから、「私は拉致問題で北朝鮮を叩くような人たちには抗議していますよ」と見せつけているのです。

それをしておかないと、将来、日本民主主義人民共和国が成立した暁には、高射砲銃撃の刑に処せられて、バラバラの肉片と化してしまうのです。

まさしく、恐怖のスターリニズムではありませんか。

 

リベラルは、たとえば森元首相の「女性は話が長い」のような発言があると、女性差別だといきり立ちます。女性の権利を始め、人権問題には極めて敏感なのです。

ところが、中国がウイグルでジェノサイドをほしいままにしていても、それに対しては、ほとんど何も言いません。

保守派はそれをとらえて、「中国には何も言えないのか」と疑問を呈します。

リベラルは、保守派のこの論法が理窟に合わないと言って、「ウイグル話法」と呼びます。

「世の中にはいろんな出来事があるのだから、そのすべてに口をはさむことはできない。外国の問題よりも、日本で現に行われている差別を弾劾する方が先だ」と言うのです。

こういう強弁は、ふつうは子供か暴力団でなければ口にしません。中国の人権弾圧・言論弾圧は、日本の比ではありません。隣国で、世界最大級のジェノサイド・民族浄化が行われているのに、「世の中にはいろんな出来事があるのだから」と悠長なことを言っていられましょうか。「女性は話が長い」の方が重大問題だとは、ふつう、言論に対して責任を持つ人なら口にすることのできない支離滅裂な理窟ではありませんか。

リベラルの保守派に対する「ウイグル話法」批判はまともに受け取る方が馬鹿なのです。無視するに越したことはありません。

 

古市憲寿氏という若手の社会学者がいます。

インタネットに「『ウイグル話法」とは何か?~』~リベラルは中国に甘い、という誤解~」という論文を載せています。(ややこしいのですが、太文字部分がタイトル)

この人は、リベラル(?)とは言っても、比較的冷静な人で、論理的な文を書く人だと評価していたのですが、この論文には心底がっかりしました。

「リベラルがウイグル問題を批判しないという事実はない。ウイグル問題を一番厳しく追及して来たのは日本共産党なのだから」と言うのです。

これこそが、リベラルに一番特徴的な「論点ずらし」なのです。

日本共産党が中国のウイグル政策を批判して来たのは事実です。

しかし、日本共産党が中国批判をすることができるのは、たまたま今は中国共産党と仲間割れをしているからに過ぎません。北朝鮮に対しても同じです。

昭和四十年代の初めまでは、日本共産党は中国や北朝鮮にべったりで、悪夢の「北朝鮮帰還運動」では、一番の旗振りをしたのでした。

ツイフェミ(Twitter上でフェミニズム的な言動を展開する人々を指す俗語)が、元新潟県知事米山隆一氏(リベラル)の買春問題で、これを非難しましたが、「リベラル相手でも言うべきことは言えるんだ」などと感心してはいけません。ツイフェミは、米山夫人の室井佑月氏と仲が悪いから、「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」を実践しただけなのです。

共産党が現在、中国や北朝鮮を批判できるのも、ツイフェミ・室井と同じパターンの内ゲバに過ぎません。

 

古市論文について、それよりもっと重大な論点ずらしは、「リベラルは中国に甘い」という命題に対して、「共産党はちゃんと中国を批判している」という論法で答えたことです。論理的に不誠実なのです。

リベラルと共産党は同義語ではありません。共産党は自称リベラルではありますが、立憲民主党だって、「れいわ」だって、菅直人氏だって、福島瑞穂氏だって、岡田克也氏だって、有田芳生氏だって、みんな自分はリベラルだと言うのです。

それとも、古市氏は、「共産党だけが真のリベラルだ」と言いたいのでしょうか。

「リベラルは中国に甘い」と言われて、「共産党は違う」と反論するのは、共産党員が言うのならまだしも、そうでないのならば、おかしな理窟です。個々のケースでは、共産党の意見に反対している例もある人です。共産党員だったら、たちまち粛清されてしまうでしょうから、この人は党員ではなさそうです。

リベラルの方々は論理というものが分かっていらっしゃらないようなので、子供に教えるようなことを言わせてもらいますが、「共産党は中国を批判している」というのが間違っていると言っているのではありませんよ。「共産党は中国を批判しているから、『リベラルは中国に甘い』という命題は成り立たない」というのが論理を無視した屁理屈だと言っているのです。

 

いずれにしても、リベラルはこの「論点ずらし」をやめなければ、論理的思考能力を持った人々からは相手にされません。だからこそ、立共は、テレビと新聞ばかり見ている中高年だけからしか支持されないのです。

「論点ずらし」が一番ひどかったのは、平成二十六年(二〇一四)に、朝日新聞が慰安婦報道の間違いを認めた後の態度でした。

朝日新聞はその後、一貫して、「①慰安婦がいたのは事実だ。②これは女性の人権問題だ」と言い続けました。

まだ二十世紀のうち、保守派が「外国軍隊にも慰安婦はいた」と反論すると、朝日リベラルは「日本は強制連行をしたという点で、諸外国とは全然事情が違う」と言い張りました。それでいて、強制連行がなかったことを認めた後は、「外国がやっていたから、日本もやっていいということにはならない」とまたまた支離滅裂なことを言い始めました。

また子供相手のような言い方をさせてもらいますが、いいですか。「日本は強制連行をしたのが問題だった」と言っていたのに、その事実認定が覆えされると、「強制連行があったかどうかは問題でない」と開き直ったのですよ。「日本だけが悪かった」と言っていたのに、これでは、日本軍の悪さは、諸外国と同じ程度だったと認めたことになるじゃありませんか。

また、「これは女性の人権問題だ」とは一体何が言いたいのでしょうか。合意の契約であっても、売春を認めたことがいけないと言いたいのでしょうか。しかし、当時は売春は合法でしたし、今でも、歌舞伎町に行けば、ごくふつうに売買春が行われています。

売春がそんなにいけないことなら、なぜ蓮舫氏や辻元氏(もちろん福島氏も)は、終戦後の売春防止法を制定した女性議員たちのように、歌舞伎町へ行ってソープランドの視察をしないのでしょうか。

 

リベラルの言うことは、一から十までこんな具合なのです。

もう騙されるのはいい加減にしようではありませんか。リベラルに靡く人たちは、カルト宗教に嵌ってしまう人になんと似ていることでしょう。

「北朝鮮は地上の天国だ」と言った人たちは、間違いなく統一教会の幹部と同じことをしていたのです。

そして、「私はリベラルなんだ」と自分で言う人は「意識が高いんだ。頭がいいんだ」という承認欲求が強すぎるのです。そんなことでマウント取ってどうするの?

以上