歴史ドラマ「イサベル~波乱のスペイン女王」を見て。

毎日楽しみに(月~金)のBS日テレで見ていた「イサベル~波乱のスペイン女王」が今月の10日に終わってしまったのですが。

イサベル女王(在位1474-1504)はカスティーリア(現在のスペイン)の長女として生まれ異母兄が国を継ぐが無能な為に貴族の期待は利発なイサベルと弟に集まり弟が亡くなり異母兄も亡くなると異母兄の娘ファナ王女と戦い(ファナ王女には出生の疑惑がありあまり周囲の人々から賛同が得られなっかった)勝利すると正式なカスティーリャの女王となり、その前にアラゴン王国の王子と結婚していたのでカスティーリャとアラゴン王国がすんなりと合体して一つのスペイン王国になりました。

イサベルとアラゴン王国のフェルナンドは共に女王と国王の平等の立場の両王であり、この二人は戦場では共に出て戦い、お互いに相お談しながら政務をこなし、どちらかが暴走しそうになると片方がおもえ宥め互いに信頼しあいスペインを強国にした最強の夫婦統治者でした。ドラマの中盤でコロンブスが登場しますがイサベルは周囲の反対を押し切ってコロンブスの新大陸行きに理解と援助をします。

コロンブスはアメリカ大陸を発見(本人は死ぬまでインドと思っていた)しますが思えばこの航海での大陸発見が先住民や有色人種の悲劇の始まりだったと思います。スペインの大陸発見はポルトガルも刺激して新大陸発見に力を入れ、ここにスペイン、ポルトガルの大航海時代が始まり2国は競争し次から次へと新大陸を発見し移住しますが先住民を鉱山などで酷使し人口を減らしたり、黒人を奴隷として連れてきたり売買したり伝染病で大量の先住民が死んでしまったりメキシコのアステカ王国、ペルーのインカ帝国を滅ぼしてしまい、もうキリスト教白人のやりたい放題いっていいと思います。のちにイギリス、フランス,オランダなどが植民地獲得に一生懸命活動になりアジア、アフリカが植民地になっていきますが。

スペイン、ポルトガルの大航海時代に日本にも宣教師始めスペイン、ポルトガル人が多数来ましたが豊臣秀吉は日本女性が奴隷として売られたり神社仏閣が壊されたのを知っていち早くキリスト教とそれを広める白人の危険性を見抜きキリスト教を禁止し、のちの徳川幕府も危険性を感じ鎖国をしました。

幕末に黒船来航で鎖国していては危ないと今度は逆になり明治維新になり富国強兵で植民地になるのを逃れることができました。

日本の危機に対しての素早く見抜き素早く対応する国民性はまさに神業的、素晴らしさだと思います。

残念ながら戦後は平和ボケしてしまい危機感能力が薄れてしまったようです。戦後の平和は憲法九条のおかげと本気で思ってる人達がまだ沢山いるようですし。でも今ようやく改正に対して前向きになってきた人達も大分、増えてきたようです。本当に安倍首相の支持が高い今が一番のチャンスだと思います。

日本の周りは敵だらけなのですから。

(葉)