「女帝」を読んで。(小池百合子さんとは?)

私はあまり小池百合子さんには興味も関心もなかったのですが、この「女帝」(石井妙子著)はベストセラー
になり評判にもなっているようなので買って読んでみました。(その綿密な取材力には脱帽です。)

読んで本当に驚きました。(驚いたなんてものじゃなかった。)この人は平気で噓をつき、どんなに自分を引き上げてくれた人でも、どんなに困った時、助けてくれた人でも、どんなに自分に尽くしてくれた人でも平気で裏切る事が出来、平気で潰していくし困り果て窮状を必死に訴える人達に対してもひどく横柄で態度が悪く冷たいのです。

例えばキャスター時代に本当に世話になったテレビ東京の会長さんにもきちんとした挨拶せず逃げるように去り現場は混乱し小池さんを庇護し議員出馬を否定してきた会長さんのメンツを潰しました。

父親が借金取りに追われ関西に住めなくなった小池さんの両親をアパートに匿い破産処理してくれた上に両親をエジプトのカイロで日本料理店を開店させてくれた恩人に対しても、その恩人が政治絡みの事で逮捕(表向きは違う罪ですが)されると小池家はそのどさくさ紛れてカイロの財産を掠め取りました。(大恩人なのに)

小池さんが小沢一郎氏にベッタリの自由党の時代、阪神淡路大震災で被災した人達が窮状を訴える為に議員会館の小池さんを訪ねて来た時、小池さんはその人達の前で指にマニュキュアを塗りながら応じてて被災者の人達の必死な言葉に対して「もうマニュキュア塗り終わったし帰ってくれます。私、選挙区変わったし。」と冷酷に言い放ったのです。

拉致問題に対しても当時の小泉首相が訪朝し「五名生存、八名死亡」という残酷な情報がもたらされた時、小池さんは記者会見で横田夫妻の真後ろに立って被害者家族の肩に手を回しつつ涙ぐむ姿がテレビに映ったが会見が終わると部屋には被害者家族と関係者が残され悲しみにくれてると退出した小池さんが慌ただしく戻ってきて「私のバッグがないのよ、」部屋の片隅に見つけると「あったー、私のバッグ、拉致されたかと思った」この言葉を聞いた蓮池透さんは「あれ以来彼女のことは信用していない」と自身のツイッターで明かしています。

第2次安倍内閣で冷遇され居場所がなくなり都知事選に出馬した時、小池さんは巧みに「男たちが結託して悪事を働かしている。そこにたった一人で切り込もうとする健気なヒロイン」という役を見事に演じてました。自民党本部で都知事候補の増田さんを囲む決起集会が開かれた時、応援の石原慎太郎さんが「大年増のの厚化粧」と言った事で大批判を浴び小池さんが有利になってしまいましたが実はこの言葉のあとに切り取られた言葉があり「あの人は噓つきですよ」と本来言いたかった言葉がマスコミは報道しなかったのです。「厚化粧」という表現もうわべを噓で塗り固めていると言う比喩だったようです。

都知事になってからはオリンピックの三会場の変更や豊洲移転の延期など迷走に迷走を重ねそれを記者に聞かれると「黒い頭の鼠」がいるとあたかも敵がいるように見せかけ誤魔化し、特に移転問題では豊洲移転反対派の期待させるような事を散々言ってこの問題を延ばしに延ばし結局は元に戻し「大山鳴動して鼠一匹」の状態にしただけ。散々周りを振り回すだけ振り回して元に戻して終わり。

エジプトでルームメイトであり誰よりも小池さんがカイロ大学を卒業していない事を知っている小池さんのカイロ大学時代の同居していた女性は「今からでも遅くはないと思うんです。百合子さんには人生をやり直してほしい。本当の人生を取り戻してほしい。このアパートからカイロ大学に通ってもいい。私が一緒に行ってもいい」と言ってます。もうこれ以上噓をつく人生を歩んで欲しくないと心から思っているようです。

私は政治家は清廉潔白の正義感が強い人がなればいいと思っているわけでなく寧ろ権謀術数に長けた人のほうがいいと思ってますが小池さんの場合はそれ以前として一人の人間として何かがおかしいというか・・・・。政治家になってはいけなかった人のような気がします。

「こんな虚飾に満ち噓で固め平気で人を裏切る人生で幸せですか?」と私も本当に聞いてみたいですね。